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2007.09.11

印象の幽霊

みなさんこんにちは。
今日はまた雨です。蒸し暑いです。まだ眠いです。


私は、怪談が好きですが、私の怪談好きは、幽霊など存在しないだろう。超常現象などはまずないだろう。とゆー所から始まっていますので、「好き」とは言っても、
存在するはずのない物が、なぜ見えてしまうのだろう?
とゆー疑問を解く事に一番の興味があるのです。
人のお話を聞いて、確かにどう考えても不思議なお話も多々あるのですが、その場ではものすごく不思議だ。怖い。と思うようなお話でも、よくよく考えると「あれ?」と思うような事が浮かんできたりもします。
最初に誤解のないように書いておきますが、
これは、その話を怪奇現象だと信じる事が愚かだとか・・そーゆー事ではありません。
私も、不思議な事は確かに好きなので、その状況を大切にしたいと思う気持ちと、真実を知りたい突きとめたいという気持ちの両方があると、これは大いなるジレンマなのです。
実のところ、私が話す話にも、突き詰めて行けばどうとでも現実的な説明が付く事がいくらでもあるのですが、それを考えてしまうのはつまらないという事もあるので、敢えて考えないようにしている事もあります。


そういう事を踏まえた上で、やはり、なんでもないような事を、怪異だ不思議だ怖い。と騒ぐのは馬鹿らしいと思いますので、少し書かせていただきます。
私もきちんと研究をしているわけではないので、徒然に考えた他愛のない事なのですが、
なんでもないような事を不思議と感じてしまうには、ひとつに、無知があるかと思います。
何年か前に友人から聞いた話なのですが、自分から自分へ、出した覚えのないメールが来る。とゆー話。
怖くて内容を見ずに消してしまったとゆーのですが、ぜひ中を確認して欲しかったです。私の所にも時々来ます。そーゆーメール。
わかっている人には馬鹿らしい話ですが、差出人を宛先と同じにしてメールを送るのは、別に難しい事ではありません。でもそれを知らない人には、怪談なのですね。本気で怖がっていました。
もうひとつ、もっとバカバカしい話なのですが、
以前職場が入っていたビルで、先輩が時々
「変な音がする!」と言うのです。実は月に一度の窓清掃の音が、振動して聞こえてくるだけのことで、それを言えばその時は納得するのですが、どーゆーわけだかこの先輩は、次の月にはまた「変な音が聞こえる」と騒ぐのです。
変な音は不思議ではありませんでしたが、先輩の態度は不思議でした。
もうひとつ、伊豆へキャンプへ行った時に、私が体験した事ですが、
夜暗くなって、テントで休んでいると、山の方から「おーーーーい」「おーーーーい」という声が聞こえるのです。
そのキャンプ場は、この先にはもう人家はないという、山の登り口にあるのです。冬のことで、他のキャンプ客も少なく、寒い静かな中で、テントの外へ出て山を見れば、真っ黒な木々がザワザワと揺れている。その暗い山から誰かが、いつまでもいつまでも「おーーーーい」と呼んでいるのです。
    さて、これは、何がなぜ、誰を呼んでいる声だったのでしょう?


なんでもないような事を不思議と感じてしまう、もうひとつの理由に、先ほどとは逆に、「知っている」とゆーこともあるかと思えます。
つまり、それを知らない人の取る行動が奇妙に見えてしまうのです。
先日の百物語の会で、インドで火葬の写真を撮って呪われた人の話がありましたが(藤原新也はどーなるんだとゆー気もしますが、元気そうですね)、私はつい最近、タイでは「供養になるから撮ってくれ」と言われることがよくあるとゆー話を読んだばかりだったのです。まぁタイの方が一般的ではないのだとは思いますが。
または、知識を動員してお話を創ってしまうのです。
以前にも書いたのですが、私が好きな漫画家水記利古さんの作品の中に
「私たちはだまされやすい」というようなセリフが出てくるのですが、これは、知らず知らずのうちにある計画に荷担させられて、どうしてそうなってしまったのかわからないで戸惑っている、ミステリー作家のお兄さんに、漫画家の妹が言うセリフです。
どういう事かと言いますと、関係のないパーツを、勝手に組み合わせて物語を創ってしまう癖があるというのです。
これは、実は、怪談を語る場にいると、ほんとーーーによく目にするのです。
例えば以前、ある有名な心霊スポットについて、管轄のある知り合いの警察官に聞こうとした事があるのですが、
「ぜっったいに、幽霊なんて出ないから!」と否定されました。
そしてその事を友人に、「力強く否定していたよ」と伝えると、「そんなに強く否定するって事は、やっぱり何かあるんだろうね」と言われました。
が、実際のところ、何かがあるとはその警察官は言っていないし、私たちが自分で確認したわけでもないのです。
ただ私たちには、そこに「出る」という「噂」があるだけです。
警察官は、そういう野次馬達を相手にして、本気でうんざりしていたのかもしれません。仕事中に下らんこと聞くな惚けっ!と思っていたのかもしれません。
わかりませんけれど。
想像力は、物語を楽しむエッセンスにはなりますが、真実を知る手がかりは与えてくれないのです。


少しでも本当の事を知りたいと思う時は、こういう事を念頭に置いて、考えなければならないのです。
と言いますか、私自身の留意事項であります。


長々と書いたので、少し疲れてきました。
もういくつか、書きたいお話もあったのですが、それは後日、別の機会にご紹介できればするとゆーことで、今日はこれまでといたします。


★★★今日読んでいる本★★★
「百物語怪談会」ちくま文庫

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